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- 美術館 | サイトウミュージアム
サイトウミュージアム 「もうひとつの日本画展」後期展示が始まりました! blogを始めました。 2023.3.3 — 7.17 もうひとつの日 本画展 第一章:南画って知ってる? 近代の南画家・小室翠雲 第二章:池上秀畝と 花鳥画の世界 次回展 2023.7.28 — 10.29 没後5年 村上肥出夫 熱情の絵画
- 1st anniversary | My Site
昨年5月8日に開館しましたサイトウミュージアムは、お蔭をもちまして1周年を迎えることになりました。あまり知られていない、時代に埋もれてしまった画家を含めて、もう一度皆様に美術の魅力や多様性を感じていただく場としてスタートした当ミュージアムですが、多くの方々から暖かいお言葉を頂戴しており、それが私たちの何よりの励みになっております。今後も微力ではありますが、絵画の美しさや作者の純粋な気持ちが伝わるミュージアムとして努力してまいりますので、引き続きご支援の程お願い申し上げます。 開館一周年を記念しまして、5月7日(日)もしくは5月14日(日)にご来館くださった方には、次回ご利用いただける入館チケットとご希望の絵はがきを2枚進呈いたします。
- worksheet | My Site
まちがってもぜんぜんはずかしくないクイズ!のこたえ 1 のこたえ:松(まつ) 。竹(たけ) にもそんな意味(いみ) があるらしい。 2 のこたえ:《蓬莱図(ほうらいず) 》または《蓬莱僲山図(ほうらいせんざんず) 》または《蓬莱仙鶴図(ほうらいせんかくず) 》。豪華(ごうか) な宮殿(きゅうでん ) や 松や鶴(つる) や亀(かめ) が描(えが) かれていることも多(おお) い。中国(ちゅうごく) の東(ひがし) の方(ほう) にあるらしいので、心(こころ) に余裕(よゆう) のある人は捜(さが) しに行(い) こう。 3 のこたえ:鷺(さぎ) 。欲望(よくぼう) にあやつられたドロドロの世界(せかい) にのみ込(こ ) まれそうになったら鷺(さぎ) の姿(すがた) を思(おも) いだそう!
- Exhibitions & Events | サイトウミュージアム
0741_1_池上秀畝《雪松鴛鴦図》 0708_1_小室翠雲《花鳥図》1914 0741_1_池上秀畝《雪松鴛鴦図》 1/2 もうひとつの日本画 第一章 :南画って知ってる? 近代の南画家・ 小室翠雲 第二章: 池上秀畝 と花鳥画の世界 2023年3月3日〔金〕- 2023年7月17日〔月・祝〕 開館日:金、土、日および祝日 開館時間:10:00-17:00 リーフレット表(PDF) リーフレット裏(PDF) 近年、南画がささやかなブームとなっています。深い教養に対する憧れだけでなく、人里離れた渓谷に高殿(楼閣)を構えて花鳥や景色を愛で、書籍に親しみ、気の合う人と酒を酌み交わす、そういった文人たちの理想の生活に対する羨望のまなざしは、変化の大きな現代社会に生きているからこそ強まっているのかもしれません。中国の南宗画に由来するこの絵画様式は、日本では池大雅や与謝蕪村といった職業画家や俳人たちを魅了し、南画としてのびやかな独自の世界を築いてきました。南画は明治に入ると西洋絵画などに押されて徐々に下火になりかけますが、富岡鉄斎の登場や洋画家たちの間でも南画を楽しむ人たちも登場しました。 この近代にあって、南画の普及に尽力した一人が小室翠雲(1874-1945)でした。師である田崎草雲(1815-1898)から南画の将来を託された翠雲は南画復興のため、日本南画院に参加して東西南画家の融合を図り、一方で南画鑑賞会を設立、機関誌 『南畫鑑賞』 の発刊、さらには全国での南画講習会など愛好者のすそ野を広げることに尽力しました。 今回の展示では、小室翠雲の明治から昭和にかけての作品、そして翠雲と同じ時代に生き、花鳥画の存続と復興に励んだ池上秀畝(1874-1944)を中心にご紹介します。生前の知名度に比べ、二人 の画家を知る人が今日では少なくなりましたが、多様な日本画世界を照らした彼らの魅力を是非ご堪能ください。 ■入館料:大人500円(400円) 高校・大学生300円(200円) 中学生100円 小学生以下無料 ※( )内は20名以上の団体料金。※65歳以上の方は100円引、障害者手帳等をお持ちの方は200円引となります。 会期中のイ ベント (入館チケットが必要です) ■ 学藝員によるミュージアム・トーク 3月12日 (日)、5月13日 (土) いずれも午後2時から約30分 ■ 学藝員による絵画のお話スライド・トーク 展示室にて絵画のよもやま話に花を咲かせます。 4月16日 (日) ①上手に絵を描く方法って? 6月17日 (土) ②鑑賞 - 人とちがっていいじゃない。 いずれも午後2時から約40分 ※事前申し込み不要。15名様を超えた場合は午後3時に再度お話しますので、それまでの間、近隣にてお買い物等をお楽しみください。 ◎「まちがってもぜんぜんはずかしくないクイズ」のこたえはこちら
- About Us | サイトウミュージアム
サイトウミュージアムについて サイトウミュージアムは、精神科医である齋藤洋一が作品の美しさはもとより作家の制作に傾けるひたむきさや、さらには作家の独創性を も拠り所として収集した作品群からなります。先入観にとらわれることなく集められた作品の中には、これまでの美術史の主流からこぼれ落ちてしまった作品も数多く含まれます。そのような作品を分け隔てなく丁寧に拾い上げ、日本はもとより海外を含めて豊かな近現代美術の再評価を試みることを私たちはミュージアムの使命のひとつといたします。 松阪の地は伊勢神宮へと通じる街道沿いの町として全国各地の人々が訪れました。情報や物資が集積することでこの地は栄え、一方で地場産業として江戸時代に生まれた松阪木綿(伊勢木綿)は江戸を中心に全国へともたらされました。経済的に豊かになったこの地方には、絵師や文化人が頻回に訪れ、経済活動の両輪として文化的素養が重要視される土壌がはぐくまれました。 現在、松阪の地にはこの地の古墳時代等を紹介する松阪市文化財センターはにわ館や、江戸期の国学者を紹介する 本居宣長記念館、松阪商人の旧長谷川治郎兵衛家に旧小津清左衛門家、そして北海道の名付け親である松浦武四郎記念館などがあります。各時代の様々な分野の文化を紹介するこうした施設の中にあって、サイトウミュージアムは主に近代から現代にいたる美術を、内外を問わずに紹介・発信することで過去と現在、松阪と世界とをつなぐ橋渡し的な存在となることを目指します。 About Saitou Museum Saitou Museum consists of a group of works collected by psychiatrist Saitō Yōichi. The collection is not only based on the beauty of works but its own originality and the dedication to works showing artists’ struggle. Among the works collected without being bound by prejudice, there are many works that have fallen out of the mainstream of art history. It is one of the missions of the museum to carefully pick up such works and try to re-evaluate the rich modern and contemporary art not only in Japan but also overseas. The land of Matsusaka was visited by many people from all over the country as a town along the highway leading to Ise Jingu. The land of Matsusaka prospered due to the accumulation of information and supplies, while Matsusaka cotton (Ise cotton), which was born in the Edo period as a local industry, was brought to the whole country, mainly in Edo. The economically prosperous region was frequently visited by painters and cultural figures, and the soil where cultural background was regarded as important as the two wheels of economic activity was cultivated. Currently, in Matsusaka, there established about four cultural institutions. First, Matsusaka City Cultural Asset Center "Haniwa Museum" which introduces the Kofun period ,etc. The second, Motoori Norinaga Memorial Museum constructed in the Edo period. The third, Former Hasegawa Residence and Former Ozu Residence (Matsusaka merchants). And 4th, there is Matsuura Takeshiro Memorial Museum for the godfather of Hokkaido. In such a facility that introduces the cultures of various fields of each era, Saitō Museum introduces and disseminates art from modern to modern times, both inside and outside, to introduce Matsusaka and the world to the past and present. We aim to be a bridge that connects us.
- Visitor guide | My Site
住所 三重県松阪市魚町1807-1 電話 0598-21-1111 開館日時 金曜日、土曜日、日曜日と祝日の 10時 ‐ 17時 入館料 大人 500円、高校・大学生 300円、中学生100円、小学生以下無料 ※シニア(65歳以上)の方は400円(100円引き)、高校生以上で身体障害者手帳等をお持ちの方はご提示いただけますと200円引きとなります。 友の会会員募集中! おひとり2,000円 ・ご入会日より1年間何度でもご観覧いただけます。 ・展覧会、イベント等のお知らせをお届けします。 ・ただいまご入会いただきますと、お好きな絵はがき1枚をプレゼント。 Address 1807-1, Uomachi, Matsusaka-shi, Mie-ken 515-0082, Japan phone. +81-598-21-1111 Opening days & hours Friday to Sunday & National Holiday, 10:00 – 17:00 General admission tickets 500 yen for Adults 300 yen for high school and college students 100 yen for middle school students Free for elementary school students and younger. Seniors (65 years old and over) are 400 yen. If you are a high school student or older and have a disability certificate, you will get a 200 yen discount. ※建物前のスペースは障がい者の方専用の駐車場となっております。恐れ入りますが、最寄りの駐車場をご利用ください。 ※自転車、オートバイは駐輪・駐車いただけます。 Google Map 松阪駅南出口より徒歩約8分 松阪駅南出口より鈴の音バス(M2またはM4)ご利用の場合、「よいほモール」バス停より徒歩約3分 鈴の音バスは交通系ICカードがご利用いただけます。 M2鈴の音バス「市街地循環線(左回り)」 時刻表(平日) 時刻表(土日・祝日) M4鈴の音バス「三雲松阪線」 時刻表(全日) 松阪市公共交通路線地図
- サイトウミュージアムのデータベース構築について2 | My Site
サイトウミュージアムのデータベース構築と作品メンテナンスの作業マニュアルについて 2 2.データベースの構築 戻る データベース用ソフトは、他のシステムへのデータ転用を考慮し、CSV変換機能があればエクセルでも他のソフトでもよいのですが、展示作品のキャプションや収納箱シールの印刷が簡易にカスタマイズできる点、複雑な操作が必要ないという点でファイルメーカーを使っています。 2-1. フィールド(別名:項目、列) フィールドの設定は各美術館・博物館のコレクションの特性によって異なります。それにプラスして、文化遺産オンラインやジャパンサーチ、Google Arts & Cultureなど、将来どの検索システムに参加・接続するかを考えながらフィールド項目や構築します。後でフィールドを追加するのはデータの追加入力が大変なので慎重にすすめなくてはいけませんが、フィールド数が増えると作業量が増えますので費用対効果も考えないといけません。当ミュージアムのデータベースは、筆者が三重県立美術館にて2002年版所蔵品目録作成作業の際に構築し直したデータベースを基本にカスタマイズしました。 作品番号 コレクションの総数が1万点以下を想定し、7桁のうち上の4桁が作品番号、下3桁が版画集などの枝番に使用。例えば作品の番号が305番で、版画集の15枚目にあたる作品は、0305015となります。(半角直接入力) 分類 「絵画Ⅰ」(日本画等)、「絵画Ⅱ」(油彩画等)、「彫刻」、「水彩素描」、「版画」、「工芸」、「資料」(ドロップダウンリストからの選択入力) 分類順番 並び替え(ソート)の際に使用します。「01」(絵画Ⅰ)、「02」(絵画Ⅱ)、「03」(彫刻)、「04」(水彩素描)、「05」(版画)、「06」(工芸)、「07」(資料)(ドロップダウンリストからの選択入力) 優先順位 「1 ☆Sランクコレクション」、「2 ◎コレクション」など。(ドロップダウンリストからの選択入力) 作者名 例)安井曽太郎(日本語入力に自動切換え) 作者名欧文表記 例:YASUI Sōtarō、 Marc SHAGALL(半角入力に自動切換え)、日本語の発音に近い表示とするため、長音はローマ字の上に「-」を追加。 作者名欧文検索用 例:YASUI Sotaro、 Marc SHAGALL(半角入力に自動切換え) 作者かな表記 例:やすいそうたろう、しゃがーる 生没年 例: 1891-1972 ※生年と没年を分けたほうが便利な場合もある。 作品名 日本語入力に自動切換え 作品名欧文 半角入力に自動切換え。日本の地名、人名など固有名詞は斜体。翻訳を外注するのが理想ですが、当面はGoogle翻訳結果をもとに、その言い回しについて米英サイト等での使用例があるかどうかを確認しています。外注する場合は作品画像を翻訳者に添付すれば精度が上がります。 制作年 海外作品例:1936年、 国内作品 例:1936(昭和11)年 ※当ミュージアムでは制作年不詳作品の割合が高い。しかしながら、来館者や利用者にとってはどの時期に制作されたのかおおよその年代がわかっているほうが作品の時代背景などの理解をすすめていただけると思われますので、「作品の様式」「キャンヴァス等の劣化具合」「作家の生没年」等を勘案し、なるべく「~年頃」という表記を入れるように努めています。 制作年欧文 例1: 1936 、例2:c.1936 ※制作年欧文は制作年代によるソート(並び替え)を行う際にも利用。先頭に「c.」があるとソートした際に1936年と近接した場所に並ばないが「1936c」などと便宜上入力するとキャプションや英語表記作成の際の修正が大変。 技法材料 海外作「油彩・キャンヴァス」「油彩・板」「水彩・紙」「紙本墨画淡彩」などよく使用するデータをドロップダウンリストから選択。 技法材料欧文 「Oil on canvas」「Oil on board」「Chinese ink and tint color on paper」などよく使用するデータをドロップダウンリストから選択。 形式 「額装」「額装なし」「マットのみ」「軸装」「画巻」「双幅」「襖絵」「6曲1隻」「6曲1双」など よく使用するデータをドロップダウンリストから選択。 形式欧文 「A pair of hanging scrolls」「A pair of two-fold screens」「A pair of six-fold screens」「Four-fold screens」「Framed」「Hanging scroll」「No frame」「Scroll」「Six-fold screen」「Two-fold screen」「Two pairs of six-fold screens」をドロップダウンリストから選択。いずれにも該当しない場合は直接入力。 面保護 「なし」「ガラス」「アクリル」「低反射アクリル」「低反射ガラス」をドロップダウンリストから選択。 裏板 「なし」「ベニヤ」「ベニヤ+鳥の子紙」「袋張り(裏布」「ゲータフォーム」「アクリル」「ポリカ」「プラダン」「ー」(裏板有無に該当しない)をドロップダウンリストから選択。 箱有無 「なし」「タトウ」「軸箱」「段ボール」「差し箱」「仮の輸送箱」「木箱」をドロップダウンリストから選択。 サイズ(Sight size) 例)95.0×215 ※単位はセンチ。100センチ以上の作品は小数点以下を測っても誤差が大きく意味がないと捉え、四捨五入しています。「㎝」の表示は出力の際に一括して加えるので、入力しません。マットに入った版画や水彩作品はマットの窓枠寸法を入力します。 サイズ(素材全体) 例)98.0×217 マットに入った版画や水彩作品はシート全体の寸法を入力します。掛軸作品はこの欄に表装も含めた縦の長さと軸先までの横寸法を入力します。掛軸のこの寸法は展示の際に参考になります。 外寸縦 額縁などの付属品も含めた縦(天地)の長さ(センチ)を入力。梱包箱の作成や展示の際の図面への落とし込みに使用します。 外寸横 額縁などの付属品も含めた横(左右)の長さ(センチ)を入力。梱包箱の作成や展示の際の図面への落とし込みに使用します。 外寸奥行 額縁などの付属品も含めた奥行きの長さ(センチ)を入力。梱包箱の作成や展示の際の図面への落とし込みに使用します。 署名・年記 画面に作者が記した署名と制作年代を入力します。 例1:左下:S.Yasui、例2:右上:素明寫「蘇迷廬」(白文長方印) ※署名・年記が2行以上にわたる際には、行の変わり目を「/」(半角スラッシュ)で区切ります。例:右上:S.Yasui / 1928 箱有無署名・年記欧文 例1:Signed lower right: S.Yasui、例2:Signed and dated upper left: S.Yasui / 1928、例3:Signed and sealed lower left: 素明寫「蘇迷廬」(白文長方印) 入手先2 例1: ギャラリー〇〇、 例2:653回 MA (毎日オークションの場合) ※作品の受入時の情報入力は別の職員が行っているため、データを統合する際にエラーが起きないようフィールド名を「入手先2」としています。 来歴 例:~コレクション, 東京; ~画廊; ※最も最近の所蔵者を右側に表記しています。 初出展覧会 例: 結城素明展(~美術館・東京 1997) no.14 ※展覧会名(展覧会場 開催年)作品番号 作品裏書き キャンヴァス裏面や木枠などに書かれた文字を記載します。例1: 中央自筆縦書き:伊太利ナポリ湾と / ソレント岬 / 海老名文雄、例2:木枠左自筆縦書き:昭和十五年 和田三造畫、木枠右下に大阪美交社のラベル 箱等の記載 例:蓋に書付:(表)菊花、(裏)皇紀二千六百年作 三造画「三造」(朱文長方印) 傷み具合 観察して気づいた事柄をおおまかに記述。その際行った処置も記述。例: 軽い波打ち、表面汚れ、左中央に擦れ。金具取り替え済。 傷み具合ランク A~Eまでのランク付け。「A( 処置を必要としないもの)」「 B ( 経過観察程度の傷み)」「 C ( 何らかの処置が必要だが展示可能)」「 D ( 展示するには少し時間のかかる処置が必要)」「 E ( 重度の損傷があり、 このままでは展示不可)」 をドロップダウンリストから選択。 作品解説 150字~200字程度の解説。 ホームページや展示作品解説で利用できる文章に仕上げることが基本ですが、5分~10分で書ける内容程度のもの。実物作品を前にして解説を書ける貴重な機会と捉えて、作品の技法も観察・推理しながら書いています。 備考 「キャンヴァスや額縁の製造メーカー名、作品名や制作年記述の根拠(情報元やどのように推理したかの理由 )、作家についての簡易情報などを他で記述できなかった内容をこの欄で記述。 ID このフィールドは現在入力していませんが、複数のデータを抽出し、出力したいときなどに、このID欄を使用しています。該当するデータのID欄に「05」など任意の数字を決めて入れておけば、抽出データを統合しやすくなります。 とりあえず、上記が当ミュージアムでは調査時に入力する機会の多いフィールドです。 その他のフィールドとしては、 「入手先郵便番号」「入手先住所」「入手先電話」「受け入れ種別(購入、寄贈、預かり、寄託のドロップダウンリスト)」「購入金額」「購入日」 「修復歴」「掲載文献」「展覧会歴」「入手時作品名」「領収書日付」「保管場所」「保管場所2」 などがあります。 fig.4 データベース画面の一部 次へ
- サイトウミュージアムのデータベース構築について3 | My Site
サイトウミュージアムのデータベース構築と作品メンテナンスの作業マニュアルについて 3 戻る 3.作業の開始 少し前にも簡単に触れましたが、もう少し詳しく記述しますと、 3-1. 作品の画面を上にしてテーブルに置く。 1人で運ぶのが少しでも不安であれば、必ず複数人でします。テーブルに置けない大きさであれば床を養生して床上で作業します。 3-2. 額縁のガラス(アクリル)とデコレーション部分をクリーニングする。 掃除機の吸い込み口が額縁に当たらないよう注意しながら、刷毛でホコリを掻きだします。 額縁のガラスやアクリルを拭きます。アクリルは傷つきやすいので、ティッシュを十分にアルカリイオン水等で湿らせ撫でるように拭きます。低反射アクリルや低反射ガラスの場合は塗膜が取れるおそれがありますので、必要最小限のクリーニングとし、今後も指などで汚れないよう取り扱いに気をつけます。 3-3.額縁を裏向けます(作品の画面を下にします)。 額縁に裏板(裏蓋)がある場合は、裏板のシールや文字をデータベースに入力します(fig.5) 。あわせて裏面すべてのデータを入力します。→註1.「データベースの構築」へ 3-2と同様に額縁裏面をクリーニングします。 裏板(裏蓋)を外します。基本的に額縁の金具や紐は消耗品ですから、錆が生じていたり汚れていたりした場合は取り替えます。まだ使用できる場合は、釘やネジなどを元の位置に同じ角度で戻すために、外した釘やネジはわかりやすいように保管します(fig.6)。釘を戻す場合は、金槌で叩いて戻すとその振動で作品にダメージを与えるのでラジオペンチなどで押し込んで戻しますが、どうしても固定が緩くなってしまうようであれば、釘はネジに交換したほうが良いかもしれません。裏板(裏蓋)を外したら、作品の裏面も軽く刷毛と掃除機でクリーニングをし、作品裏面の文字やラベルなどのデータを採取しデータベースに登録します。裏面も撮影しますので、あまり重要な情報でないもの(すでにわかっている画廊のラベルの作者名、作品名の記述など)は省略します。 作品を取り出して、ガラスやアクリル板をクリーニングします。 3-4. 作品と向き合う。 素材・技法の確認、作品の採寸、額縁の採寸、サインや款記の記録のあとは、作品の大まかな損傷状態を点検し「傷み具合」に記述します。その方法は、画面の波打ちや破れなど構造的な損傷→汚れ→亀裂→剥落→付着など、大きなところから捉えて細部へと向かう感じでだいたい記述しています。別に状態調査記録票がある場合は簡易な記述で済ませます。データベース上の記述は、展示の際に何か作品や額縁などの手当てが必要かどうかを文字で確認することが主な目的となっています。そのため、「傷み具合ランク」が重要で、「C」以下のものが出品予定のものにないかどうかを瞬時に確認できるようになります。 この観察の際に「キャンヴァス側面にまで絵柄が続いている(fig.7)」「釘が最低でも2回打ち直した跡がある」などが判明した場合は「備考」に入れます。 「作品解説」は、作品を額縁から取り出して間近に観察する絶好の機会ですので、図版を見ながら解説を書くよりも捗るはずです。その際の感想や発見をメモ程度にまとめますが、最終的にはその解説文を公開利用することを念頭に置き、あとで文献などで補強しやすい文にしておきます。 ここまでデータが取れましたら、撮影へとつづきますが、また次回。 fig.5 額縁の裏面にある様々なラベル fig.6 抜いた釘を並べる fig.7 キャンヴァス側面まで続いた絵柄
- Collection | サイトウミュージアム
牧野虎雄 《風景》 和田三造 《菊》 田中善之助 《舞妓》 倉田白羊 《風景(木立のある)》 池上秀畝 《薫風》 和田英作 《松島》 岡田三郎助 《風景》 児島善三郎 《薔薇》 今村紫紅 《深山湯所》
- Archives | サイトウミュージアム
学藝員レポート サイトウミュージアムのデータベース構築と 作品メンテナンスの作業マニュアルについて 1 学藝員レポート 学藝員レポート サイトウミュージアムのデータベース構築と 作品メンテナンスの作業マニュアルについて 2 学藝員レポート サイトウミュージアムのデータベース構築と 作品メンテナンスの作業マニュアルについて 3
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サイトウミュージアムのデータベース構築と作品メンテナンスの作業マニュアルについて 1 サイトウミュージアムは、2022年4月1日現在、学芸員1名と司書資格を持つ職員の2名で準備を行っています。精神科医である齋藤洋一が収集したこれまでのコレクションは数千点規模にのぼり、2020年4月より台帳への登録作業や開梱・整理作業のほか、ミュージアムとしての公開に向けた準備を行うため、データベースの構築をすすめてきました。 私たち以外にも限られた人数で美術資料等を管理されている美術館は数多くあります。そうした方々が効率的に作業を進めるための何かしらの参考になればとの思いと、改善できそうなところを多方面の方より指摘いただければという願いから、その作業手順を公開することにしました。 先ず当ミュージアムでのデータベース構築の準備にあたり、次のような目的を想定しました。 調査・研究や展覧会企画のアイデア創出のため 保存管理や災害対策のため 教育活動のため 広報・普及活動のため(グッズ開発も含む) 以上のように、データベースの構築作業は美術館のあらゆる活動に関わるため、外部に丸投げできる性質のものではありません。特に2の災害対策については、その施設が何を所蔵しているのかを詳細な写真や記録でいつでも利用提供できるようにしておけば、災害や盗難に遭った際の外部への救援が求めやすく、作品(文化財)の的確な処置と延命に役立ちます。その他につきましても後述いたします。 さて、当ミュージアムでのデータベース化の主な一連の作業は、以下の通りです。作品の取り扱いが含まれていますので、学芸員としての知識と技能が必要なことは言うまでもありません。 作品から得られる情報を可能な限り引き出し、写真と文字で記録する。 保存のためにどの程度の処置が必要なのか、おおまかなランク付けと緊急度合いを調べる。 その場で可能なクリーニングや金具取り替えなどのメンテナンスをする。 得られた情報等を元に、作品を観察しながら簡易版の解説を書く。 当ミュージアムにとって、その作品が重要かどうかを判断する。 作品を整理する。 敢えて特徴的だと思われるのは作品の簡単なメンテナンスや作品解説を含めた作業でしょうか。日常業務が忙しく、こうした作業に時間が取れないと諦める方もいらっしゃるかもしれませんが、むしろこの一連の作業でコレクションの特色をつかんでおけば、業務の全体が見渡せるだけでなく、作品の点検によって事故を未然に防ぐことや、いつでもどこからでもデータが参照できるようにしておくことで、収集活動や展示計画など、将来的には時間や経費が大幅に軽減されると考えています。 近年はデジタルカメラの精度が上がり、データを保管するハードディスクも低価格化、さらにはクラウドの利用といった、データ蓄積と利用のための経費が格段に抑えられ、予算に余裕がない場合でもその恩恵が行き届くところまで環境が整いました。今回は、50号大以下程度の絵画作品を中心にその方法をご覧いただきたいと思います。 1.用意するもの 参考にしていただくため、具体的な製品名を含めましたが、中にはより良い製品があると思います。 テーブル :当ミュージアムでは折り畳み式(W2400 ✕D1200 ✕ H800mm)を使用。2台あれば効率が格段に高くなります。額縁等を直接テーブルの上に置くと額縁を傷めてしまうので、厚手のフェルトなどを敷きたいところですが、ホコリやカビをまき散らした際、フェルトに吸着しますので、フェルトの上にビニルシートなどを敷くとよいと思います。当ミュージアムは、経費削減のため板段ボールを敷いています(fig.1)。 工具 :ドライバー(プラスとマイナス大中小)など一般的な工具のほか、歯科用プライヤー(fig.2)やニッパーがあると、錆びついた釘や木材に陥没している釘を抜くのに便利。ピンセットや錐(きり)もよく使います。 ハンディ掃除機 :HEPAフィルタ付きの掃除機が健康被害も軽減されて理想ですが高価。 刷毛、ブラシ :日本画等用刷毛(名村製10号絵刷毛・穂幅30㎜)と油絵用の豚毛刷毛(HOLBEIN ホルベイン 油彩筆 KC フラット 平筆 16号)がとりあえずあればだいたいホコリやごみは除去できます。 ティッシュとアルカリイオン水、消毒用エタノール(80%) :ガラスはアクリルに比べて多孔質で、収集した作品のガラス内側にカビが発生していることがよくあります。カビは消毒用エタノールで殺菌し、皮脂などのよごれはアルカリイオン水をティッシュに含ませて拭き取ります。 ホワイト・スピリット(ミネラル・スピリット) :ガラスや額に付着したシールやテープ跡の除去に使います。作品本体への使用は専門家でない場合は行えません。入手できなければ、ホームセンターでシールはがしのスプレー缶などが売っていますので、ティッシュに吹き付けてからガラスなどを拭いてください。大量に吸入すると人体に害がありますので、換気できるところで使用してください。 手袋 :ノンパウダーのニトリル手袋。長時間使う場合はNIPROノンパウダープラスチック手袋Fも有効。ただし、いずれも柔らかいプラスチックの表面などはわずかに傷つくので注意。 ネジ (作品固定や金具の取付。よく使用する順に):フクイNo.6701-1(鉄木ネジ皿頭ニッケル2.1×10、5000本入、額縁裏蓋のトンボの取付や、作品の固定、T字金具取付などにも使用。トンボはNo.6301のチョボ付きステンレスタイプ、T型金具はNo.6290ステンレスで46.5㎜)、No.6712(鉄木ネジ丸頭ニッケル2.1×13、1440本入、吊り金具大用)、フクイNo.6738(鉄木ネジ丸頭ニッケル2.7×16、1440本入り、吊り金具小用)。ステンレスよりもニッケルの方が安価で強度があること、美術館の環境では錆びる心配は少ないことなどが念頭にあります。 額縁吊り金具 :当ミュージアムは30号以下の小品が多いため、フクイNo.6208(P型吊りカン大)とタキヤFHT-S70を用意。地震による反動などを考慮すれば、最低でも耐荷重の2倍以上の金具をつけるのが理想。 額縁ひも :フクイNo.6511(丸ひも直径4㎜×300m)、フクイNo.6501(丸ひも直径3㎜×300m)の2種を用意。基本的にワイヤー吊りではあるものの、当ミュージアム以外での展示の可能性も考慮し、額縁の重量で4㎜か3㎜かを使い分けています。 ルーペ :10倍から15倍程度拡大できれば。版画の種類の確認だけでなく、色校正の際にも重宝します。 イーゼル :額縁をつけたまま置くこともありますので、安定性のある大型のアトリエ制作用イーゼルを使用。 スマートフォンかコンパクトデジタルカメラ: 処置前後の写真が必要な場合や、何か発見があった場合の記録として。 デジタルカメラ等撮影機器: 平面作品のみを想定しています。立体作品の撮影は熟練の域に達するのに時間がかかりますのでプロに任せたほうが、結局は費用対効果が良くなります。 Nikon D850(カメラ本体)※約4500万画素(約8250×5500ピクセル)で撮影できますので、大雑把にはB1ポスター程度の高画質印刷出力には耐えられます。近年はNIKONから同程度の画素数であるミラーレス機がより軽量安価で登場しましたが、従来のレンズを使用する場合はマウントアダプターが必要です。 AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED(短焦点マイクロレンズ)※奥行きのあるスペースで撮影できればレンズはほぼこれ1本で賄えます。単焦点のほうがレンズのひずみが少ない。 AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF(ズームレンズ)※大型作品やどうしても後ろに下がって撮影するスペースがない場合にズームレンズを使用します。 Nikon MC-30A(レリーズ)※直接シャッターを押すと、その振動で画像にブレが生じるのと、作品への撮影者の映りこみを防ぐためにレリーズを使います。ない場合はタイマー撮影をします。 SEKONIC Model L-478D(照度計)※照度計はあまり高度な機能が加わると、数字の表示スピードが遅くなる場合があります。一眼レフは露出を自動で計算してくれるので、展示作業で使用する照度計で十分です。明るさにムラがなく光が均等に当たっているかを調べるだけです。 COMET LED Spot-50(ライト)4灯 ※安定した色温度の光を求める場合はストロボでの撮影が理想ですが、ライティングの調整が難しいので、光の加減を調整しやすい定常光タイプのほうが簡単だと思います。15号サイズぐらいまでの作品なら2灯(左右各1灯ずつ)で撮影できます。 ライトスタンド(2本)※1本のスタンドに2灯取り付けます。上の1灯はスタンド上部のネジに取り付け、下の1灯はクランプで取り付けます。200㎝ぐらいまで伸び、安定感のあるスタンドが良い。 SMALLRIG スーパークランプ ロッドクランプ 1/4インチネジ付きボールヘッドマウント 自由雲台付き蟹バサミクランプキット モニター/LEDライト対応-1124(下のスポットライト1灯を取り付ける金具) 延長コード(2本)※撮影時にライトスタンドを頻繁に動かして角度を調整しますので、ライトは1灯あたり50Wですが、スタンド一本に一つの延長コードを使ったほうが効率が良くなります。 TOKISTAR ライトスタンド 大型ブームスタンド TS-108-ST & ライトスタンド トレーシングペーパーポール TS-908-AC ※作品のテカリを軽減したい時や、柔らかい調子にしたい時にはトレーシングペーパー等を使用します。当ミュージアムにはこのスタンドセットがありません。スポットライトの羽に軽くて白い化学繊維の布をひっかけて使っています(fig.3)。 X-rite PANTONE Colorchecker CLASSIC MINI(カラーチャート)※長さ11cm、幅7㎝以下の大きさですので、小型作品にも使用できますし、紙でできているので、万一作品表面に落下した場合でも被害が少なくて済みます。 fig.1 段ボールを敷いた作業テーブル fig.2 歯科用プライヤー fig.3 作品の反射を和らげる布装着例 次へ
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牧野虎雄(1890-1946) 風景 1924(大正13)年 油彩・キャンヴァス 45.5×53.0 cm MAKINO Torao Scene 1924 Oil on canvas サインの部分に1924年の年記がある。この年は大久保作次郎や奥瀬英三らと槐樹社を結成しており、《凧揚》(東京国立近代美術館蔵)も描いている。《凧揚》は牧野の南画風のタッチがよく表れている作品であるが、本作のタッチや木の幹などの描き方と色彩にセザンヌの影響が見て取れる。牧歌的な点景人物は2作品とも共通するが、本作は牧野の表現が変化する直前の作品として貴重だといえる。